宝彩瞑想会|中野支部

瞑想の基本から、その奥まで。

宝彩瞑想とは

宝彩瞑想とは、宝彩有菜氏が編み出した瞑想です。
なお宝彩有菜氏は、ぼくにとっては先生なので、ここからは「宝彩先生」と表記させていただきます。宝彩先生のサイトは、こちらです。
宝彩有菜のホームページ

こちらの本も手に入れやすく、わかりやすいです。

始めよう。瞑想

宝彩瞑想自体は、マントラを使う、古来から行われてきたオーソドックスなものですが、宝彩先生の瞑想体験から具体的な解説がなされています。そのため類を見ないわかりやすさと合理性が特徴です。「瞑想は科学です」と宝彩先生はよく言われます。

宝彩瞑想は、科学です

瞑想の目指すところ

瞑想は「何かをイメージしたり、考えたりする」ことではありません。その逆で「何も考えないようにする」ことです。いわゆる無思考になることですね。ただ、いきなりそういう状態にはなれません。そのための工夫やコツを宝彩瞑想会ではお教えしてます。瞑想とは、ひとことで言うと「考えをやめる練習」です。

瞑想とは、「考えをやめる練習」

瞑想ですること

瞑想は、まず何かに意識を集中します。宝彩瞑想では、その何かのことを「定点」と言ったりします。古来、瞑想の定点としてマントラ(言葉)やイメージ、感覚、呼吸などが使われてきましたが、宝彩瞑想ではマントラを定点としています。定点として最も効果的・効率的だからです。

マントラというのはいろいろな種類がありますが、一連の意味のない言葉です。宝彩瞑想では「オーン・ナーム・スバーハー」というマントラをおすすめしています。ほかのマントラを使うのもOKです。マントラに何か神秘的な力があるわけでもないので、それを唱えること自体で変化が起きるわけではありません。ではなぜ、そんなものを唱えるのか?

マントラを唱えることは最初は物珍しいので集中しやすいのですが、アタマがこれを覚えてしまうとすぐに飽きてしまいます。するとアタマはマントラ以外のことを考えはじめます。いわゆる雑念ですね。瞑想中に雑念が出てきたら、瞑想にならないと普通は思われるかもしれませんが、実はその逆です。雑念が出てくるから、「考えをやめる練習」ができるのです。瞑想とは、「マントラに集中してほかのことを考えないこと」ではなく、「マントラに集中して、意識に上がってきたほかのことに気づいて、それをやめる」ことです。マントラはたんに「雑念を引き出す道具」なのです。

マントラに集中し、雑念に気づき、その考えをやめる

マントラを唱えて、意識に上がってきた雑念に気づいて、それを考えるのをやめることが瞑想ですが、「考えをやめる」には、ちょっとコツがあります。「考えないよう禁止する」のではなく、「後で考えよう」と考えを《棚上げ》するのがコツです。

この《集中》《気づき》《棚上げ》を瞑想の浄化三手順と言います。瞑想は、この浄化三手順のサイクルの繰り返しです。この作業は精神的なエネルギーがかなり必要なので長くても15分が限度です。なので瞑想を長時間やりたい場合は休憩を挟んで行います。

瞑想は、《集中》《気づき》《棚上げ》の浄化三手順の繰り返し

瞑想の段階

瞑想は、浄化三手順の繰り返しだと言いましたが、考えをやめつづけ瞑想が順調に進めば、出てくる雑念はだんだん小さくなります。出てくる雑念をどんどん棚上げしていけば、最終的には、アタマにはもう考える案件がなくなります。そうすると、考える対象がないので、思考が止まります。消えます。マントラもありません。これが無思考です。

宝彩瞑想では、ここまでを「瞑想の第一段階」と言います。まだその先があるんですね。第三段階まであります。「瞑想の第三段階」は、いわゆる悟りの段階です。面白いのは「瞑想の第二段階」でしょうか。思考が消えてしーんとした状態で古い記憶にアクセスしたり、エクスタシーが起きたり、その他、それぞれの人に応じていろいろなことが起きてたり、起きなかったりします。とても面白いです。

考える対象がなくなると、無心・無思考状態になる=瞑想の第二段階へ

瞑想の効用

瞑想の段階の話をすると、「わあ、そんなに先があるんだ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、瞑想はたとえ第一段階まででも、やったぶんの効果はすぐに感じられます。たとえば、睡眠の質が変わるのは多くの人が経験されています。寝つきの悪さが解消されるとか、逆に、睡眠時間が短くてすむようになったとか。

また、1本瞑想するだけで、ウツウツとした気分が晴れたり、ごちゃごちゃだった頭がすっきりしたという感想はよく聞きます。それは当然ですね。ストレスというのは、簡単に言うと、「考え過ぎ」が原因だからです。誰もが小さいころから、考える練習ばかりしてきて、それが行き過ぎてしまう。考えることが上手になり過ぎている。そこで必要になるのは、「考えをやめる練習」です。それが瞑想です。

瞑想が上達すれば、考えることも考えないことも自由にできるようになります。そうすると、毎日をストレスなく楽しく過ごせるようになります。駆け足で瞑想の説明をしました。わかりにくい部分もあったかもしれませんが、瞑想の実践自体は簡単です。

瞑想すると毎日をストレスなく楽しく過ごせる

マントラを唱えて、雑念に気づいて、それを棚上げして、またマントラに戻る。瞑想は、この繰り返しです。自転車に乗る練習と同じくらい簡単ですよ。もし宝彩瞑想に興味がわいたようであれば、上記の『始めよう。瞑想』あたりを読んでみてください。もちろん、中野支部でもお待ちしています。

瞑想は、自転車に乗るのと同じくらい簡単

text by 宝彩瞑想リーダー:チバ

瞑想Q&A

Q:瞑想は15分以上続けてもいいのでしょうか?

A:

瞑想は、15分以内でやめておいた方がいいです。人間の集中力は、生理的に15分以上もたないので、瞑想1本の時間は、長くても15分まで。それ以前に集中が切れたら、そこでやめた方がいいです。15分瞑想できるようになりましょう、ではないので、ご注意ください。瞑想を長時間する場合は、間に少し休憩を挟んで、何回か(3~5本ぐらい)するといでしょう。

Q:瞑想が15分できないのですが?

A:

上の回答にも書いたように、宝彩瞑想で瞑想時間は15分というのは、15分瞑想できるようになりましょう、ではないので、ご注意ください。15分だらだらと瞑想するよりは、集中した5分の瞑想を3回する方が効果的です。

Q:瞑想中に眠くなってしまうのですが?

A:

瞑想して眠る癖がつくと、いくら瞑想しても、それ以上進まなくなるので、瞑想と睡眠は、はっきり区別してください。瞑想中に眠くなったら、そこで瞑想は中止して、横になって眠った方がいいです。瞑想会の場合は、目を開けて、少し待っていてください。また、同じ理由で、寝た状態や壁などにもたれかかって瞑想するのはやめた方がいいです。

Q:瞑想中の姿勢が気になるのですが?

A:

瞑想にとって良い姿勢とは、瞑想中に意識がそちらに向かわない姿勢、瞑想の邪魔にならない姿勢が、いい姿勢です。たとえば、日中では背中を丸めて過ごしている人が、瞑想の時だけ、まっすぐないい姿勢をしようとしても、それは無理があります。普段使っていない筋肉を使うので、どこかに力が入ったり、凝ったりして、意識がそちらに行きます。また、瞑想中に姿勢のことを考えるのも、立派な雑念です。なので、姿勢のことは、瞑想中ではなく、日頃から意識して修正した方がいいです。当面は、瞑想を10〜15分続けても無理のない楽な姿勢でいいと思います。

Q:瞑想中に腹式呼吸がうまくできないのですが?

A:

この話も、姿勢の話と同じです。瞑想にとって良い呼吸とは、瞑想中に意識がそちらに向かわない呼吸、瞑想の邪魔にならない呼吸が、いい呼吸です。ふだん呼吸が浅い人が、瞑想中だけ、深い呼吸をしようというのは、これまた、立派な雑念です。呼吸も、当面は、15分続けても無理のない楽な呼吸でいいと思います。ただ、腹式呼吸は、瞑想が深くなる際に、手助けとなったりしますので、瞑想とは別に時間を作って練習するといいと思います。支部瞑想会でも、呼吸の練習をすることもありますので、やってみたい方はおっしゃってください。

Q:マントラはどう唱えればいいですか?

A:

そうですね。なるべく穏やかにゆっくり唱えてください。雑念が出てこないように、マントラを早く唱えるのは間違いです。必ずしも呼吸に合わせる必要はないですが、呼吸に合わせて、ゆっくり唱えてみるのもいいです。

Q:雑念って、妄想のことですか?

A:

「雑念」という言葉からは、つまらない考えや悪い考え、あるいはわけの分からない妄想といったものをイメージされるかもしれませんが、瞑想中の雑念とは、マントラ以外の思考すべてのことです。
たとえば、仕事の問題や人間関係での悩み、瞑想のあとの予定、心配事、まだ後悔している過去の出来事、などなど。そういった思考は、マインドが、その時、重要だと思っている順に出てきます。なので「どうすれば瞑想が上手くできるのか」といった雑念が出てくることもあります。そういった思考に気づいて、ひとつひとつ棚上げしていくのが、『瞑想の第一段階』です。

Q:雑念に気づくのが遅いのですが?

A:

そうですね。この件に関しては、いくつかのことが言えます。まず、上記のように、雑念とは思考のことです。で、まさに思考をしている最中に、その思考に気づくのはたしかに難しいことです。通常、思考は、ほとんど無自覚にどんどん進んで行きますが、ある思考に気づくには、その思考から離れることが必要だからです。
つまり、気づくためには、まず、思考の途中で止まること。そのためにも、日中に、「今、自分は何を考えているのか」と、思考の途中で止まる練習をするのもいいと思います。特に、イライラしたり不安だったりと気分が悪い時は、チャンスです。その他、観照については、『気楽なさとり方(日本教文社)』が詳しいです。
ただ、瞑想中は、「今、自分は何を考えているのか」と考えるのも「雑念」です。「ああ、また雑念に気づくのが遅かった」とか「どうすればもっと早く気づけるのか」とか、そういった考えも、「雑念」です。つまり、棚上げの対象です。「遅くても気づけて良かった」と思って、棚上げしてください。

Q:雑念が出てきて集中できないのですが?

A:

なるほど。瞑想というと何かに集中して、他のことを何も考えない、というイメージをお持ちではないですか?そういうイメージを持って、瞑想すると、瞑想をすればするほど、雑念が出てきて集中できないという感想になると思います。ぼくも最初はそうでした(笑)
瞑想とは、考えが出てこないようにマントラに集中するのではありません。マントラには意味がないので、すぐにアタマはそれを唱えることに退屈して、そんなことよりもっと大事だと思っている考えを次々と持ち出してきます。その出てきた考えを追わず、棚上げすること、その考えから手を引くのが瞑想です。考えをやめることです。そうやって、出てきた雑念(思考)を棚上げして、どんどん片付けていくと、やがて考えるべき案件がなくなります。そうすると、ようやくマインドは静かになり、瞑想が深くなります。なので、同じことを繰り返し考えていては瞑想になりませんが、次々と新しい案件が出てきて、それを棚上げできていれば、きちんと瞑想はできています。

Q:瞑想中に棚上げができてるのか気になるのですが?

A:

そうですね。出てきた雑念を片付ける(棚上げする)のが瞑想ですと言われると、それができているかどうか気になりますね。ただ、その「棚上げができているだろうか?」というのも、立派な雑念です。瞑想中に瞑想のことを考えたり、自分の状態をチェックしようとするのは、無思考になりたくないマインドのよくやる手です。その手に乗らず、棚上げができているかどうか気になったら、「後で、確かめよう」で棚上げしてみてください。きちんと瞑想ができていれば、気分がすっきりしたり、頭が軽くなったと実感できると思います。「雑念を棚上げする」というのを別な言葉で言うと、「その思考を忘れる」ということです。本当に大事なことは、後で必ず思い出します。なので、瞑想中は、安心してどんどん忘れるといいですよ。

CLOSE

中野支部レポート

各回の中野支部瞑想会のレポート。質疑応答など参考になりそうな部分をピックアップしてご紹介しています。

支部レポート一覧

瞑想コラム

瞑想を深めるための体験的なコツ、日常で気分良くハッピーに過ごすためのヒントなどを書いています。

瞑想コラム一覧